【心の居場所を探して】 家族って何?苦しさの中で誰にも頼れなかった私

家族に囲まれているのに安心できなかったあの頃

「家族って、なんだろう」――
そう問いかけ続けていた、学生時代の私がいました。
離婚した父との面会。
離れたくてたまらなかった心と、母への葛藤。
家族であるはずなのに、心を開けず、信じることができなかった私。
血がつながっていても、それだけでは安心できない――そう感じてしまったのも、この頃でした。

ヤングケアラーは、孤立しやすいと言われています。
でも、「家族がいる=安心」とは限らない。

私にとっての“安心できる場所”は、どこだったんだろう。
そんな問いを抱えながら過ごしていたあの日々を、ここから少しずつ綴っていきます。

苦しさの中で、誰にも頼れなかった私

「ケアをしているのに、誰にも気づいてもらえない」
「家族の中にいるのに、心はいつもひとり」

そんな感覚を抱えながら生きてきた私のヤングケアラーとしての経験を、これまで綴ってきました。
あたたかい言葉をかけてくださった方、静かに読んでくださった方、本当にありがとうございます。

今日から、新しいシリーズを始めます。
テーマは――「家族って、何?」

私には、離婚した父や父方の祖父母と過ごす時間がありました。
それでも、誰にも頼れなかった。
心を閉ざして、「早くこの時間が終わってほしい」と静かに願っていた学生時代。

家族に囲まれていたはずなのに、安心はどこにもなかった。
どうして私は、父と会い続けていたのだろう。
「会わない」という選択肢が、なぜ思いつかなかったのだろう。

あの頃の私に、今の私がそっと言葉を届けるように――
ここから10回にわたり、少しずつ当時の気持ちを綴っていきます。

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ABOUT US
もち元ヤングケアラー×管理栄養士
元ヤングケアラーで管理栄養士のもちです。 昔の私と同じように悩んでいる人の力になりたいと思い、ブログで私自身のヤングケアラーとしての経験を発信しています。 ヤングケアラーの存在をもっと多くの人に知ってほしいと思っています。 統合失調症の母のケアの経験と心と身体に栄養を届ける時短レシピをシェアしていきます。