「若いのに苦労したね」
そう言われるたびに、少し返答に困る。
もちろん、大変なことがなかったわけじゃない。
でも私は、自分のことを「かわいそうな人」だと思ったことはなかった。
病気や障害、介護やケアは、誰にでも起こりうることだ。
親かもしれない。
きょうだいかもしれない。
配偶者かもしれない。
人生のどのタイミングで経験するかは人それぞれで、一生経験しない人もいれば、何度も経験する人もいる。
私はたまたま、それが子どもの頃だった。
だからこそ、「若いのに苦労したね」という言葉には少し違和感がある。
私が悲しくなるのは、その経験そのものではない。
その経験だけで、「苦労人」や「かわいそうな人」と決めつけられてしまうことだ。
もし私が勇気を出して誰かに話したとき。
「かわいそうだったね」「大変だったね」
ではなく、まずは
「話してくれてありがとう」
と言ってもらえたら嬉しい。
そしてもし可能なら、
「何かできることはある?」
と続けてもらえたら、もっと嬉しい。
なぜなら、誰かに話すということは、それだけで大きな勇気がいることだから。
そもそも話したくない人だっている。
だからこそ、決めつけるのではなく、その人の気持ちを尊重すること。
私はそれが、ヤングケアラーを理解する第一歩なのではないかと思う。







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